ノーコールサインはコールサインがないのか?
レーダー画面を見ていると「ノーコールサイン」の飛行機が映っていることがあります。
本当にコールサインがないのでしょうか…。コールサインは、
あります!!
ノーコールサインと表示されていると管制ご無用で勝手気ままに飛んでいそうな気もしますが実際にはコールサインはちゃんとあります。
フライトレーダーでみつけたノーコールサインの飛行機の正体を探ってみます。
新中央航空
調布飛行場から伊豆諸島の大島・新島・神津島・三宅島を結んでいる新中央航空の航空機はいつもノーコールサイン。
使用機材のドルニエD228はフライトレーダーで見るといつもノーコールサインです。
勝手に飛んでいるワケではなくちゃんとコールサインで呼ばれて航空管制されています。
新中央航空のドルニエD228は調布飛行場から離陸すると横田空域を通って伊豆諸島に向かいます。そこで横田管制官がしっかりとコールサインで呼びかけています。
新中央航空のコールサインはそのままの「チューオーエア xxx」でxxxには便名がつきます。
朝イチの大島便ならチューオーエア101、大島からの帰り便はチューオーエア102となります。
第2便目は103・104と数が増えて…。最終便まで続きます。
コールサインの頭の数字は行先の島ごとに新島行は20x、神津島30x、三宅島40xとなります。
東京スカイダイビングクラブ JA55DZ
JA55DZは東京スカイダイビングクラブのセスナ208B
ドクターXで大門 未知子が搭乗したこともあったり数々のメディアで活躍してる機体。
コールサインは「ジュリエットアルファー・ファイファイ・デルタ・ズール」
つまり、機体名のJA55DZそのままです。
アルファベットはフォネティックコードでコールするのでジュリエットアルファーのようになります。
ちなみに機体番号のJA55DZのDZはドロップゾーンの略。スカイダイビングクラブらしい機体番号です。
ドロップゾーンは埼玉県比企郡のホンダエアポート内。
横田空域の飛行なので横田管制官がばっちり管制してくれています。
「周囲の航空機!ファイファイデルタズールが5分後にパラシュートジャンプする。注意してな!」とインフォメーションしてくれます。
東京消防庁 はくちょう JA62HC
JA62HCは東京消防庁の消防ヘリEC225LP「はくちょう」です。
ノーコールサインと表示されていても、JA62HC=ジュリエット・アルファー・62・ホテル・チャーリーがコールサイン。
「ヨコタタワー、JA62HC、リクエスト、クロスユア、コントロールゾーン、レスキューミッション」
東京消防庁のヘリがある立川航空基地から隣接している横田基地の横田空域を突っ切って奥多摩方面にミッションに飛んでいきます。
ノーコールサインのまとめ
フライトレーダーではノーコールサインと表示されていても実際はコールサインがあります。
航空会社は独自のコールサインがありますが、それ以外の航空機は機体番号がそのままコールサイン。
普段は横田基地の航空無線を聞いていると「ジュリエットアルファー」をよく聞きます。
フライトレーダーではノーコールサインでも管制官はJAxxxxでしっかりと完成してくれます。
毎日、横田空域には日本の民間機がたくさん飛んでいます。