N/Aと表示される航空機とは!?
フライトレーダーを眺めていると N/Aと表示されてる飛行機がたまに飛んでいます。
以前、横田基地にN/Aだらけの航空機が着陸したときに、
「所属不明機が横田基地に緊急着陸した!」とマスコミが大々的に報じていましたが…
そんなこと、あるかいッ!!
所属不明機の正体は「いつものオムニ」で横田基地ギークは苦笑いです。
この取説では、フライトレーダー24で見える情報がN/Aと表示される理由や意味、見えないN/A情報を知る方法をガイドします。
航空機情報 N/Aの意味とは?
N/A=Not Available
これは利用不可を意味するNot Availableの略です。
フライトレーダー24の機体情報の「N/A 利用できません」は表示できる情報がない状態を意味しています。
N/Aになっている箇所は、
航空会社名、機体番号といったメインの情報や出発空港、到着空港の一部、または全部など複数のケースがあります。
フライトレーダー24では次の2つのケースでN/Aと表示されます。
情報がないN/A
そもそも情報がない航空機のケース。
古い航空機や小型機、ヘリコプターにはフライトレーダー24に表示するための出発・到着空港などのデータ存在していないのでN/Aと表示されます。
ほんとに表示する情報がないときです。
情報を表示できないN/A
意図的に情報を表示しないケース。
航空情報は送信しているけど、航空機表示制限(LADD)によって情報を意図的に利用(=表示)しない航空機です。
情報がN/Aになる主な航空機は、政府専用機・軍用機・自衛隊機です。
その他には、著名人のプライベートジェットでイーロンマスクの飛行機は話題になりました。
航空機表示制限(LADD)とは?
航空機表示制限(LADD)とはLimiting Aircraft Data Display の略。
FAA(アメリカ連邦航空局)が管理する航空機のデータを制限できるプログラムです。
LADDリストにエントリーすることでフライトレーダー24のような航空機表示アプリでの表示を制限することができるルールです。
一般的には政府専用機、軍用機、自衛隊機、や著名人のプライベートジェット機などが非公開になっています。
非公開情報は、コールサイン・航空会社・出発・到着空港など制限される表示範囲は異なります。
航空自衛隊が運用している日本国の政府専用機は、フライトレーダーに一切表示されません。
N/Aになる代表的な航空機
米軍機
ほとんどの米軍機は到着空港(基地)がN/Aになります。
コールサインの情報も「ノーコールサイン」になりますが、中にはコールサインが表示される軍用機もあります。
軍用機はN/Aになる情報が多いですが機体番号は表示されるので追跡するのは容易です。
自衛隊機
自衛隊機はコールサイン、機体番号がフライトレーダーに表示されます。
- C-2輸送機
- U-680A
- C-130H
- P-1
自衛隊機も機体番号が表示されるので追跡するのは容易です。
以前は、日本の政府専用機もフレイとレーダーに表示していましたが、マスコミが「セキュリティ上、大問題!」と騒いだことにより関係庁がフライトレーダー24に表示しないように依頼したことで映らなくなってしまいました。
その結果、航空ファンはフライトレーダーに政府専用機が映らなくても現在位置を知ることができますが、マスコミ自身が政府専用機の位置を見失ったしまったようです。
ちなみにブルーインパルスは一切、表示されません。
消防・消防・防災・報道ヘリ
ヘリコプターは、出発・到着空港がN/Aになります。
オムニエアのフライト情報
横田基地に緊急着陸した所属不明機とされたオムニエア。
フライトレーダーのデータを見ると確かにN/Aだらけで所属不明機感があります。
毎週、このデータなので横田基地のスポッターにとっては通常です。
有料版にしたらN/Aは見れる?
有料版のフライトレーダーでも見れません。
N/Aの表示に関しては、フライトレーダ24の無料版・有料版に違いはなくどちらもN/Aの表示になります。
N/Aの航空機のデータを見る方法
フライトレーダーにN/Aで表示されるのはFAA(アメリカ連邦航空局)のLADDプログラムにエントリーしてる航空機。
つまり、
「ご自宅レーダー」を構築してADS-Bデータを受信するば丸見えです。
もっと簡単に所属不明機をみる
ADSB Exchangeというサイトで見ることがでます。
フライトレーダー24に比べるとちょっと見にくいですが軍用機を追跡するユーザにはお馴染みのサイトです。
まとめ
「所属不明機が横田基地に緊急着陸!」
目を惹くタイトルでしたが、
マスコミの真実は事実でないことが少なからずあります。
フライトレーダーの使い方をマスターして事実を見極めましょう。
グッデー。